『帰化』とはどういうことでしょう?
簡単に言うと・・・・
【 帰化 = 日本国籍を持つ日本人になること 】
日本国籍を持つための申請が「帰化申請」です。
在留資格(ビザ)の一つではなく、心も体も法律的にも日本人になることです。
帰化した方と永住者とでは、日本国内で身分関係を証明するものが違います。
【 帰 化 = 日本人 → 戸籍 】
【 永住者 = 外国人 → 在留カード + パスポート】
ご本人のアイデンティティに関わる重大な決心ですが、配偶者やご家族、
将来の子供たちにも影響してくることですから、
人生設計をじっくりと考えて決断する必要があります。
【帰化許可はどこに申請する?】
帰化申請の手続きは、ビザ手続きのように入国管理局に対してではなく、
法務局(地方法務局)に申請します。
帰化許可申請は、まず、法務局に事前相談→「法務局:国籍相談」に行かなくてはなりません。
事前相談に行くと『帰化許可申請の手引き』と言う約30ページの書類が渡されます。
手引きを熟読して、必要書類を取寄せ、作成した書類を持参して、次回の相談に臨みましょう。
・帰化の条件を満たしているか
・帰化を希望するご本人やご家族の過去から現在までの状況
・現在の身分関係
など、たくさんの書類が必要です。
日本国籍の方とご結婚された方は、配偶者の「戸籍謄本・改正原戸籍・戸籍の附票」などの取り寄せに、
時間がかかる場合が多いようです。( →「帰化許可申請の必要書類」はこちら)
【法務局での面談回数と内容は?】
事前相談(初回面談)から申請書受付まで、法務局へ5回の訪問が基本です。
1回目:初回面談・・・・帰化申請の条件などを確認されます。
2回目:「帰化許可申請の手引き」をもとに、個別な必要書類の指示があります。
3回目:取寄せ必要書類の確認 → 申請者が作成すべき書類の指示があります。
4回目:書類の最終点検 → 帰化許可申請書の受付
※※国籍証明書は、後日連絡があるまで、揃える必要はありません。※※
5回目:面談 → 今後のスケジュール等の案内
当事務所では、ご依頼頂きますと、下記についてご案内します。
1.必要書類リスト
2.書類取寄せ先のご案内
3.申請書提出までの期間目安
訪問2回目で、ほとんどの必要書類が揃っていますので、訪問3回目で申請書を受付して頂けます。
ほとんどのご依頼者様の法務局訪問回数は4回です。
当事務所へのご相談・ご依頼から帰化許可申請書提出まで、最短1カ月です!
【帰化許可がでるまでにかかる期間は?】
申請受付から許可が出るまでの期間は様々です。
目安としては「1年程度」とされていますが、早い方は6カ月程度です。
・日本国籍の方と結婚した方
・永住者・特別永住者の方
・ご夫婦やご家族全員での申請
といったケースでは、許可までの期間は短い傾向にあります。
帰化許可後にも、帰化届や国籍喪失届など様々な手続きが必要です。
このように帰化申請は、時間と手間のかかる申請です。
将来をも見据え、慎重にお手続きするため、行政書士にご相談ください。
参考までに、近年の帰化申請の動向は・・・
平成22年:帰化申請数13,391名のうち不許可234名=許可率83%
平成23年:帰化申請数11,008名のうち不許可273名=許可率75%
平成24年:帰化申請数9,940名のうち不許可457名=許可率64%
平成25年:帰化申請数10,119名のうち不許可332名=許可率77%
年々、許可率が低く(不許可が増えている)なっていましたが、
平成25年は、許可率が回復したようです。